息子が欲しい。
ああ、切実に息子が欲しい。
葺ジャムの瓶の蓋が開かない、トイレの電球が切れた、カボチャが切れない、硬い、背中のファスナーが上がらない。
誰かなんとかしてよ。
そんな時、切に切に息子が欲しいと思う(息子と改めよう)。
 息子が欲しいと言ってしまえばインランと勘違いされかねない。
清く正しく美しく真っ当に生きているおかみさんの体面にキズがっく。
 「気をつけよう言葉遣いと体面を」(おかみさん語録陥I) 息子がなくても女は生きられる、どうということもないのだ。
 瓶の蓋が……電球が……カボチャが……硬い……切れない……とただ言ってみたいだけのこと。
言ってみて、わたしも女、か弱い女と、女であることを意識しようとしているだけなのである。
瓶の蓋は開ける道具があるし、電球くらい取り替えられる。
脚立があるではないか。
カボチャだって切れないことはないし、カットしたものがスーパーには並んである。
ファスナーだって上げられないことはない、秘策がある。
どうってことはない。
独りだって大丈夫だ。
強がりでも負け惜しみでもなんでもない。
おかみさんだって。
女心であることを忘れないために、ブリッコしてみることだってあるのよ。
時には(悪いかあ)。
おかみさんだって、ヤセても枯れても女の端くれだもの。
 お袋、お袋と、ママー人形みたいな息子が繁茂している昨今、女はたくましさを身につける術を知ってしまったのだ。
したがって可愛げのない女が多くなったのは確かなことだ。
 それは偏に息子の不甲斐なさによるものなのだ。
息子の責任だ。
いい女がいないと嘆いても詮ないこと。
自業自得ということではないだろうかと思う。
 「息子がなくても女は育つ」(おかみさん語録臨2)。
これからもおかみさんは、いつだってブリッコするのだ。
女であることを忘れないために。
お犬さまとおかみさんの運命。

スキップ大好きチワワ  マルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア  力を抜いたラグドール  ペット好きのパピヨン  野良猫日本猫  うさぎ  誇り高きライオン シー・ズー  踵齧りウエルッシュ・コーギー・ペンブローク  野良黒 ミニチュア・シュナウザー  日本のネコに野生猫  水着が欲しいラブラドール・レトリーバー  世界のネコ  北の大地にもようやく遅い春が訪れた今日このごろ、どこからともなく野良犬が現れて勝手な散歩を楽しんでいる。
首輪がないと見るところにより、野良犬と判断する。
以前崖っぷち大のことが話題になったことがあったが、その話を聞いてつくづく運命ということを考えさせられた。
同じ野良犬であっても、運良く救いの手を差し伸べられて、手厚く保護される犬もあれば、野良公のまま恵まれない一生を送る犬もいる。
どこでどう違ってしまうのだろうか。
生まれなものか育ちなものか、いずれにしても野良犬には変わりはないはずなのだが。
でも彼の崖っぷち犬はなんと幸運なお犬さまであろうか。
 日本中の愛大家もそうでない人も犬嫌いの人も皆挙って、なんとかしなければ、早く助けなければ餓死してしまう、危ない崖から落っこちてしまう、どげんかせんといかんと叫んだ。
彼の崖っぷち犬は日ごろの心掛けの良い野良公なのか、幸運の女神は微笑んだ。
野良犬でさえ、崖っぷちで命の危機にさらされている時、天の助けか女神の微笑みか、救いの手が差し仲べられるのに、人間さまのこのわたし、一緒にご飯を食べる相手もお茶する相手もなく、一緒に映画を観る相手も家族もなくて、断崖絶壁どころか絶体絶命の危機なのだけれど、救いの手も温かい保護も何もない。
だあれも振り向いてもくれない。
 自力でなんとかしろと言うのね。
おお、神様仏様ヘルプ、スプーン一杯のお慈悲を、お願いいたします(小匙一杯で我慢します)。
昔々その昔、天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず、と言った人がいたけれどそんなの大嘘だ。
現実社会は天の仕業か否か、人の上に人が人の下に人がっくられて、歴然と格差社会ができあがっているではないか。
 「天は人の上に」は平等の中の不平等を言っているのであろうが、どこにも平等などありはしないのが現実だ。
人間オギャと生まれてだれもが、皆等しく一日二十四時間ではあるが、蝶よ花よの二十四時間もあれば、思いの届かない二十四時間もある。
ひとつとして等しい二十四時間はあり得ないのだ。

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 このおかみさんのように、蝶よ花よの時代も途中で崩壊し、幻となってしまうことだってあるのだもの。
崖っぷち大の話から随分話がそれてしまったけれど、マダラボケのおかみさんの頭では、難しいことはわからない、結局のところは桜梅桃李、それぞれの立場で自分らしく生きなさいと言うことなのでしょう。
よく言われる言葉のように、上見ればきりがない、下見ればきりがない、現状に感謝しなさいと諭しているのだろう。
でも、この欲張りおかみさんは下なんか見ないぞ。
常に上を見ているのだ。
 颯爽と上を向いて歩こう。
今日も太陽は燦々と輝いている。
Land1 花  Land2 花ランド  間違いだらけのペット用ブラシ

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