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じゅんれい


じゅんれい

じゅんれい
農業関係では、野菜などの根に瘤を作る『根瘤線虫(ねこぶせんちゅう)』の悪名が高いが、植木や樹木関係では、根を腐らせる『根腐れ線虫(ねぐされせんちゅう)』の他、近年では、赤松を枯らす『松のザイセンチュウ』などが知られてきた。
これら植物に加害する病原体や、病原菌などのうち、④の線虫は動物であるが、②の細菌と③の菌類はいずれも下等な『植物』である」(実はこの『植物である』ということが、病害虫を取り扱ううえで重要な問題なのである。
) 枝枯れ病の正体を追え。
ネズミサシの枝が、何の理由か不明のまま、ポツリポツリと枯れる病気は、鉢植えにおける「難病」の一つとして困ったものである。
業者の中には、突然枯れるので、「ポックリ病」などと呼ぶ者もいるが、これは③で示した『菌類』によるもので、幹に出れば『胴枯れ病』、枝に出れぱ『枝枯れ病』と呼ぷが、病顧菌は同じものである。
枝枯れ病の病原菌は、③で示した『彌類・カビの伸間』で、私の園で発生したネズミサシの場合は、(農業試験場で検定していただいた結果}3種類の菌類が加害していた。
この菌類は、普通空中に幾らでも浮遊するもので、樹木の樹皮が損傷したような場合、の傷ロから容易に侵入するという(モミジの「清姫」の幹が、黒く変色して枯れるのも.同様の胴枯れ病である)。
この樹皮の損傷は、台風や落石などによることもあるが、「カミキリムシ」の喰害によることが多いという。
この樹皮の傷ロから侵入した枝枯れ病菌は、形成層(樹木の木質部と皮との境の部分)に沿って繁殖して樹木に加害する。
このように樹皮の下で繁殖するため、外部からの胃薬剤散布』はあま り効果がない(まったくということ ではない)。
菌勢は余り強くなく、一挙に樹木 全体を枯死させることは少ない。
一度発生して、樹木を弱らせると収束ではないが、その繁殖は小さくなリ、樹木が樹勢を回復すると、また発生するというような経過を繰リ返す。
ネズミサシには天然の神・舎利が立派なものが多いが、それはすべて『枝枯れ病の羅病』によってできたものと考えられる。
このように、枝枯れ病菌は、立派な神・舎利を作るに寄与したものだから、天然の神・舎利のあるネズミサシは、um%枝枯れ病に罹病している ものと考えねばならない。

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