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じゅんれい


じゅんれい

じゅんれい
ツルもまた味のよい鳥と考えられていた。
その原産地はアジアであったが、大群のツルがイリュリア地方やギリシアの海岸に渡ってきた。
百姓たちは、わなで捕らえたり、また投石器で落としたりして、ガチョウのようにむし焼きにした。
南部ロシアから連れてこられたアネハヅルは、もっとたいせつにあつかわれた。
かれらは翼を切られて庭のなかを自由に走りまわるのを許されるか、または女性や子供たちの仲間、つまり家庭のペットとしてあつかわれた。
古代エジプトでは、めずらしい家禽を崇拝した。
それで、ダチョウやコウノトリは馴らされて宮殿の庭で飼われた。
かれらの世話をするために専任の奴隷がいた。
コウノトリにはハツカネズミやカエルが、またダチョウにはいろいろな穀物、パンや肉片が与えられた。
コウノトリの卵は、ガチヨウの卵と同じように入工的に孵化された。
卵からかえった瞬間から人間に馴れているコウノトリのひなは、かれらの「牧夫」にいじらしいほどなついていた。

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