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じゅんれい


じゅんれい
薬害を起こさないために。
消毒の失敗で薬害を起こす最も多い例は薬品希釈の失敗。
高濃度の薬品を使用して枝や樹を枯らしてしまうケースです。
大前提として、薬剤の濃度を上げたからといって、病害虫に対してより強く薬効が作用することは絶対にありません。
消毒の効果が見られないな…と感じたとしても、 「病害虫の特定を誤っている」 「散布ムラがあって充分に届いていない」など、使用方法に問題があるケースがほとんどです。
説明書に記載されている使用方法を守り丁寧に散布すれば、樹を傷めることなく薬剤の効果も望めます。
多くの薬剤は一定期間をおいて数度の薬剤散布を推奨しています。
一回で完全な防除を期待するのではなく、長期的に病害虫の防除を考えるようにしましょう。
健康に保つのも薬害を防ぐコツー 清潔な棚場で培養されている元気の良い樹には、病害虫は寄り付きにくいものです。
それとは別に、樹勢を落と落ちていると薬害を引き起こすことがあるので、まずは樹勢回復を念頭においた培養管理を行ないましょう。
また、展葉したばかりの新芽にも同じことが言えます。
弱い新芽に薬剤がかかると芽を傷めることがあります。
葉がしっかりと固まったのを確認してから与えるようにして下さい。
薬剤同士もしくは樹との相性を確認殺菌剤と殺虫剤を混合して散布すれば病気と害虫が同時に防除でき、作秦の手間が省けます。
混合する際に注意すべきことは、薬剤同士の相性です。
種類によっては混合すると危険なものや充分な薬効が望めなくなる組み合わせがあります。
混合して使用する場合は、使用説明書を読んで確認しておきましょう。
薬剤同士だけではなく、特定の樹種に特定の薬剤を使用すると薬害が起こるケースが見られます。
報告されている例としては「樵・桜・桃に銅水和剤(ボルドウ系)」 「もみじ・襖にカルホス」 「五葉松にマシン油乳剤」 「桜にDDVP」 「もみじ・柿等の新芽になど。

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