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思い出温泉風景


温泉風景
実際に雄ウシ、ヒツジ、豚、ガチョウ、ニワトリのひななどは、あるていどこんにちの生計指数の基礎的な数値になっている。

食肉やミルクは、常に労働力と論理的な関連をもつ基本的な食物である。

一六世紀のはじめ、近東や北アフリカから欧州に輸入された毛皮の伝統的な商売は、みるみるアウグスブルク、ニュールンベルクやフランクフルトに住む南ドイツの商入たちの手に落ちていった。

近東や北アフリカの都市にある大商社は、そのころ急速に力がおとろえつつあったハンザ同盟市のそれに匹敵するものであった。

ある年、フッガー社とベルザー社は毛皮をスイスのなめし皮工場(そのあるものは賃ーマ時代にまでさかのぼる)に売って、いまの一万八〇〇〇ボンドに相当する一万二〇〇〇アウグスブルク通貨もかせいだ。

これら二つの商社は、アントワープからリスボンやベニスにまたがる都市に巨大な倉庫をもつ支店をおいていた。

マイン川、ライン川やダニューブ峡谷、そしてリヨンをふくむスイスやブルゴーニュの都市の小売商入たちは、いつでもアウグスブルクの商人の倉庫から毛皮、たるに入ったラードや極上の食用家禽を手に入れることができた。

ハンガリーのウシの群れはすぺて、ボージュ山脈を越え、ダニューブ川に沿った東西の交易路を経て仏の内陸へと運ばれた。


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